研修医日記その18

気が付けば、もう12月・・・2022年も終わろうとしています。
この数ヶ月で医師として自分が十分に成長できたか?と問われれば、自信をもって「成長できた!」と言いきるのは難しいですが、充実した研修生活を送れているか?と問われれば、自信をもって“充実した日々を送っている!“と答えることができます。大学在学中は3年間かけて岩手県内外合わせて20以上の病院を見学しました。その中で私が当院を選んだ理由としては次の2つが主に挙げられます。

①地域に根差した医療を提供しており、患者のそばで率先して手を動かせること
②連携病院を多く持っており2年間のカリキュラムを自分に合った内容にカスタマイズできること

研究に対する熱意や最先端の医療を成したいという気持ちが強ければ大学病院や規模の大きい総合病院を選ぶべきかと思います。が、私は人々の暮らす街の中に溶け込んで患者に寄り添った医療を成すことが将来的な目標でしたので、病床数は少なくても積極的に訪問診療を行い、地域住民の拠り所として地域医療を担っている点に大きな魅力を感じました。実際に何名かの患者を主治医として担当し関わることができ、家族への病状説明、退院調整にも参加できました。SDHに対する理解を深めたとともに、自分の業務に対する責任感を強め姿勢を正すことができたように感じます。また患者、家族との交流の中で生協病院がいかに必要とされているのかも肌で感じることができました。
また、研修医も3名と少ないので、症例の取り合いになることがなく、機会があればフレキシブルに胸腔穿刺、腹腔穿刺、CV留置など多く経験することができました。一人当たりが経験できる手技の数も研修病院選びで私が重視した点で、想定通り過ごせていると思います。