概要

◆理念

人権を尊重し、安全・安心の医療・介護を担う医師養成を行います。

地域の患者・住民に求められる臨床医となることを目指して以下の3点を位置づけます。
①患者の「疾患」から出発するのではなく、「訴え」から出発し問題解決を目指し、専門分野という枠にとらわれない「総合性」

②病棟だけでなく地域を研修の場として位置付け、保健や介護・福祉の分野にも習熟し、患者を全人的に捉える「総合性」

③医師の役割として単に治療者としてだけではなく、マネジメント能力、他の医療スタッフとのコミュニケーション能力、社会で求められる役割を学ぶという「総合性」

◆基本方針

和歌山生協病院を基幹型臨床研修病院として医師養成経験の豊富な協力型臨床研修病院、臨床研修協力施設で研修病院群を形成し統一した研修プログラムに基づき研修を実施します。基本研修では common disease を中心とした豊富な症例を受け持つことで「基本研修科目の到達目標」で掲げている研修目標を達成させます。必修分野、選択分野をローテーションしながら、将来の志望科にかかわらず、臨床医として求められる基本的診療能力を身につけることを目指します。

◆研修の特徴

当院では、高齢者の急性期を中心に common disease の豊富な症例について治療方針や病状説明など、研修医が指導医の下で主治医的役割をもって、入院から在宅までに関わる研修を行っています。将来の志望科にかかわらず、臨床医として求められる基本的診療能力を身につけることを目指しています。

和歌山県内9つの臨床研修病院、耳原総合病院や京都民医連中央病院など近畿全域の民医連の病院で、各病院の強みのある科を数か月単位で選択し研修ができます。研修医にあったペースで研修をすすめることができるので、専門性の高い医療を学びたい人は和歌山県立医科大学附属病院や日赤和歌山医療センターなどでの研修を選択できます。一方、大勢の中での研修が苦手、自分にあったペースで一つ一つの症例にじっくり向き合いたいという人は小規模病院での研修を選択できます。

医療生協組合員さんとともに班会や青空健康チェックなど地域の活動に参加します。地域に住む人々とのふれあいや地域の人々の声に耳を傾けることで、地域をみる視点を養います。
診療所での地域研修時には毎日ボランティアさんの作ったおいしい昼食をいただきながらコミュニケーション力も磨けます。地域の小学校からの要請にこたえて禁煙教室やBLSの講師もします。

◆学習会

外部講師を招いてのレクチャーと検討会(わかジェネ!~ Wakayama Generalist Seminar ~)

年2回外部講師を招いて、研修医の症例検討会、べッドサイドティーチングなどを行っています。

院長の心電図塾

週1回院長の心電図塾で心電図の読み方を指導します。「今まで心電図に対して苦手意識がありましたが、レクチャーのおかげでそのイメージを払拭することができました」と他院の研修医からも大人気です。

Journal Club(抄読会)

週1回朝7時30分より、英文の文献抄読会を行っています。研修医も担当しています。

内科部長によるCase Study

週1回研修医の受け持ち症例を病歴、身体所見から臨床推論のカンファレンスを行っています。

ICLSの取り組み

院内外の医師、看護師をはじめとした医療従事者を対象に「ICLSコース」を年2回開催しています。研修医は必ず受講し、受講後はインストラクターとして参加します。

手技のトレーニング

気管挿管、腹部エコーは自分一人で行えることを目指します。

多くの仲間たちと学びあえる

研修医症例発表会など近畿の研修医と学びあえる機会があります。

◆学会や研修会の援助

学会参加は年2学会まで学会費、参加費、交通費を病院から支給します。
充実した研修となるよう指導医、事務担当者がサポートします。

◆研修医の声

和歌山生協病院は科の垣根がなく、先生方やメディカルスタッフ、事務の方々に気軽に相談でき、研修医を病院全体で育てて下さる雰囲気を強く感じます。
内科研修では「内科の全範囲」が研修内容のため、さまざまな科の勉強を同時に行うことができ、commonな疾患から希少疾患まで、症例的にも幅広く診ることができます。高齢社会となり併存疾患も多い中で、このような総合的な研修ができること、患者のパーソナリティーに合わせた医療を学べることは、和歌山生協病院のかなりの強みだと思います。

指導医の先生を見て学ぶだけでなく、自身が主治医となって学ぶことができる環境です。研修医が少人数だからこそ、指導医の先生だけでなく、多くの先生方が見守ってくださっており、私自身、安心して学ぶことができています。皆様に愛されているなあと感じる毎日に感謝しています。また「わかジェネ」を通して外部の先生からも学ぶ機会が多くあるのも当院の特徴だと思います。

◆研修プログラム責任者からのメッセージ

当院は、生活背景・経済的環境から疾病をとらえ、患者さんを全人的に診ることを重視しています。小規模病院・総合診療医の下での研修の特徴は、急性期からリハビリ、在宅医療まで、患者さんを総合的・継続的に診ることができて、研修医の満足度が高いことです。

プログラム責任者 畑 伸弘(和歌山県立医科大学出身)
資格:日本内科学会専門医、日本アレルギー学会専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医

◆研修スケジュール

基本となるローテートモデル

<協力型臨床研修病院>
耳原総合病院(堺市)/京都民医連中央病院(京都市)/西淀病院(大阪市)/尼崎医療生協病院(尼崎市)/土庫病院(大和高田市)/吉田病院(奈良市)/日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市)/和歌山県立医科大学附属病院(和歌山市)/和歌山労災病院(和歌山市)/南和歌山医療センター(田辺市)/紀南病院(田辺市)/新宮市立医療センター(新宮市)/ひだか病院(御坊市)/橋本市民病院(橋本市)
<臨床研修協力施設>
生協芦原診療所(和歌山市)/生協病院附属診療所(和歌山市)/河西診療所(和歌山市)

◆内科の入院症例

よくある感染症:肺炎、尿路感染、前立腺炎、蜂窩織炎、敗血症、インフルエンザ
よくある内科救急疾患:気管支喘息発作( 重積も治療 )、心不全、十二指腸潰瘍、脱水症、脳出血、尿閉
よくある内科慢性疾患:糖尿病( インスリン導入、1 型 )、慢性腎不全、血尿、関節リウマチ、貧血精査
特別な内科救急疾患:妊娠悪阻、腹腔内膿瘍、間質性肺炎
外科的疾患:ろっ骨骨折、尿管結石、腰部脊柱管狭窄

◆外科の入院症例

外科救急疾患:虫垂炎、腸閉塞、S状結腸捻転、そけいヘルニア、胆管炎・肝膿瘍、閉塞性黄疸
外科手術症例:胆のうがん、直腸がん、胆石症、胆のうポリープ、そけいヘルニア、痔核根治術、皮下腫瘤切除、内視鏡的胃瘻造設術、血液透析シャント術、CVCポート

◆検査・治療手技

中心静脈穿刺、胸腔ドレナージ、胸水穿刺・腹水穿刺、骨髄穿刺、腰椎穿刺・腰椎麻酔(手術場で)、内視鏡下胃ろう造設術、血液透析センター

◆検査評価と手技

●検査評価
心電図:院長の心電図道場
腹部エコー:自ら出来るまで研修
胃カメラ:指導医のもと行えるまで研修
●検査見学・評価
血管造影、膵胆管造影、大腸カメラ、気管支カメラ、脳波、筋電図、睡眠機能検査、読影(CT・MRI)、放射線科医の読影の下で研修

募 集 人 員 3 名
応 募 方 法 履歴書、卒業見込み証明書(もしくは卒業証明書)
選 考 方 法 面接   小論文
選考試験日 随時

◆処遇

身 分 常勤職員
給 与 等 1 年次(卒後 1 年目)409,000 円
2 年次(卒後 2 年目)429,000 円
賞与年2回
諸 手 当 扶養手当、住宅手当、通勤手当
勤 務 条 件 勤務時間8時30分から16時45分 4週6休
休 暇 有給休暇(初年度11日)、夏季休暇5日、年末年始休暇6日
結婚休暇、生理休暇、産前産後休暇、育児休暇
当 直 回 数 0 ~ 4 回/月(研修医の希望により調整可)
当直料 15,000 円~ 24,000 円
社 会 保 険 社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、医師賠償責任保険等

●病院見学 随時実施中
●研修後の進路 和歌山生協病院総合診療専門研修プログラムにて、後期研修を行うことも可能。

◆応募先

和歌山生協病院 医師研修担当
〒640-8390 和歌山市有本 143-1
TEL 073-471-7711 / FAX073-474-2387

エントリー

◆病院見学随時実施中

以下のフォームに必要事項をご記入いただき、お問合せください。
当院担当者からご連絡差し上げます。お急ぎの場合はお電話にてお問合せください。
*は必須項目です。

お名前*

フリガナ*

メールアドレス*

電話番号

お問い合わせについて
臨床研修について専門研修についてキャリア採用についてその他

お問い合わせ内容